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xmr-stak-cpuでCryptoNightをマイニングする方法について解説

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CryptoNightマイニングのアイキャッチ

CryptoNight、通称クリナイと呼ばれているアルゴリズムを採用している仮想通貨はGPUだけでなくCPUでマイニングすることも可能です。特にRyzen系統のCPUはGPUと比較しても遜色ないレベルのハッシュレートを叩き出せます。

全体的にdiff(採掘難易度)が上昇してきてはいますが、CPUのハッシュレートでも1日数枚程度の報酬を得ることは難しくありません。

そこで今回はCryptoNight系の仮想通貨をCPUマイニングする方法について解説します。

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CryptoNightをCPUでマイニングする手順

  1. マイニングする仮想通貨を選ぶ
  2. マイニング報酬を受け取るためのウォレットを用意する
  3. マイニングプールを選ぶ。必要に応じてアカウントを作成する
  4. xmr-stak-cpuなどのマイナーを設定する

CryptoNight系の仮想通貨と言えば国内ではMonero(XMR、モネロ)が有名ですが、Moneroはdiffが異常に高騰しているのでろくに掘れません。

そこでBinanceCryptopiaなど海外のメジャーな仮想通貨取引所に登録して、これらに上場している銘柄からCryptoNightを採用している仮想通貨を探すことをおすすめします。

マイニングする仮想通貨が決まったら、対応しているウォレットを用意しましょう。まともな仮想通貨なら公式サイトでローカルウォレットが配布されているはずなので、これを利用するのがもっとも確実、安全です。

ちなみに取引所に登録すれば上場している全銘柄のウォレットを発行してもらえるので、必ずしもローカルウォレットを設定する必要はありません。ただし取引所や銘柄によってはPayment IDを採用していることがあります。

Payment ID

ウォレットを識別するための文字列。取引所によっては複数のユーザーに対して共通のウォレットアドレスを割り当てているため、Payment IDも指定しないと任意のウォレットに入金することが不可能なので要注意。

マイニングプールがPayment IDを必要とするウォレットへの入金に対応していれば問題ありませんが、残念ながらそのようなプールは少数派です。大半のプールは通常のウォレットアドレスしか指定できないので、基本的にはローカルウォレットへ送金して受け取ることになります。

もし取引所のウォレットに直接送金したいのであれば、Payment IDに対応しているかどうかも考慮してマイニングプールを選びましょう。またいわゆる草コインは登録不要で利用可能なプールが多いですが、もし必要ならアカウントを作成してください。

ここまでの作業が済んだらマイニングソフト、マイナーのxmr-stak-cpuを設定していきます。

xmr-stak-cpuでCryptoNightをマイニングする方法

xmr-stak-cpuはCryptoNightのCPUマイニングに特化されたマイナーです。Intel製とAMD製、どちらのCPUでもCryptoNightを採用している仮想通貨ならマイニングすることが可能です。

他にもxmr-stak-winというマイナーでもCPUマイニングが可能ですが、こちらはGPUも使用してマイニングします。GPUを搭載していないパソコンならどちらを使用しても構いませんが、GPUは他の仮想通貨をマイニングさせたいという場合はxmr-stak-cpuのほうが余計な設定が不要で簡単です。

ここではxmr-stak-cpuの使い方を解説します。

xmr-stak-cpuをダウンロードする

xmr-stak-cpuのGitHubから最新のxmr-stak-cpu-win64.zipをダウンロードしてください。記事執筆時点では2017年7月20日にリリースされたバージョンが最新です。

ダウンロードする際、高確率でファイアウォールやウイルス対策ソフトが反応します。なのであらかじめウイルス検知機能を切っておくなどの対策を行っておいてください。

xmr-stak-cpu-win64.zipには下記の4つのファイルが入っているはずです。

xmr-stak-cpuのファイル一覧

解凍後にこれらのファイルが存在しない場合、ウイルス対策ソフトによって削除されてしまっている可能性が高いので、除外設定などを行ってから再度解凍してみましょう。

正常に解凍できたら、configファイルを編集してマイニングに必要な情報を記述していきます。

configファイルを編集する

configファイルの編集はメモ帳などのテキストエディタで行います。

初期状態で既に長文が記述されていますが、そのほとんどはコメントアウトされているので実際には使用されていません。これを書き換えてマイニングに使用するCPUとプールの情報を設定します。

まず”cpu_threads_conf”という文字列を探しましょう。そして当該部分を書き換えるか、下記の4行をコピペして追加してください。

"cpu_threads_conf" : 
  [ 
       { "low_power_mode" : false, "no_prefetch" : true, "affine_to_cpu" : 0 },
  ],

これでCPU×1個を使用してCryptoNightをマイニングするようになります。

次に下記の3つの項目を探してプールアドレスとウォレットアドレス、そしてプールパスワードを設定しましょう。例えばetn.spacepools.orgでElectroneum(ETN、エレクトロニウム)をマイニングするならこんな感じです。

"pool_address" : "pool.electroneum.space:3333",
"wallet_address" : "etnk92Z4PU3113ot14CUPMdvdRXx4wVfDaNp1gKLr4LBe5gUfYzJocKVaoFqFNGJnnXNLPnnjABbi8oXtqqrtYdH8VsPfpVSSv",
"pool_password" : "x",

編集が完了したら上書き保存しましょう。

この2種類の情報さえ書き換えれば、とりあえずはCryptoNightのマイニングを始められます。

xmr-stak-cpu.exeを実行する

xmr-stak-cpu.exeを実行した画面

xmr-stak-cpu.exeを実行するとコマンドプロンプトが表示されてCPUマイニングが開始されます。設定が正しければブロックを発見してNew block detectedと表示されるはずです。

そしてResult accepted by the pool.と表示されればマイニング成功、報酬を貰うことができます。

ところで、ここまでの内容だけでもCryptoNight系の仮想通貨をマイニングすることは可能ですが、どうせマイニングするなら効率良くたくさん掘りたいですよね。

そこでCryptoNight系全般に有効なマイニングのテクニックも紹介しておきます。裏技とまでは言えませんが、これを知っているのと知らないのではマイニング効率が大きく違ってきますよ。

CryptoNightを効率良くマイニングする方法

下記の設定を行うとハッシュレートやマイニング効率が改善する可能性があります。

  • メモリ内のページのロック(Lock Pages in memory)を設定する
  • ウォレットアドレスを書き換えてdiffを固定する

これらの設定方法を順番に解説していきます。

メモリ内のページのロック(Lock Pages in memory)

xmr-stak-cpuのconfigファイルに説明が書かれていますが、この設定を行うことでOS側からページング要求があってもメモリを開放せず、マイニングのパフォーマンスを保つことが可能です。

具体的にハッシュレートがどれくらい改善するのかはCPUによると思いますが、筆者が使用しているRyzen5 1600Xだと10%以上向上しました。

その設定方法ですが、まず「ファイル名を指定して実行」でgpedit.mscを実行します。

そしてローカルグループポリシーエディターが表示されたら、コンピューターの構成→Windowsの設定→セキュリティの設定→ローカルポリシー→ユーザー権利の割り当て→メモリ内のページのロックと進んでください。

メモリ内のページのロックのプロパティを開いたら、ここにユーザーを追加しましょう。

メモリ内のページのロック

以上でメモリ内のページのロックに関する設定は終了です。この状態でxmr-stak-cpu.exeを実行すると設定前よりもハッシュレートが向上している…かもしれません。

diffを固定する

diffの固定は、これによってハッシュレートが向上することはありませんが、適切な値を設定することで効率を最適化することは可能です。

特にハッシュレートが低いCPUでマイニングする場合、diffも低く設定してやらないとまったくacceptされず報酬を貰えない、なんてことにもなりかねません。diffの固定が可能か否かは、プールの仕様によって決まります。可能なプールでは固定しておくに越したことはないでしょう。

幸いCryptoNight系のマイニングプールでは、diffの固定に対応しているプールが多いです。例えば先ほど紹介したetn.spacepools.orgもdiffを固定することが可能で、下記のようにウォレットアドレスの後ろにピリオドと数字で記述します。

"wallet_address" : "etnk92Z4PU3113ot14CUPMdvdRXx4wVfDaNp1gKLr4LBe5gUfYzJocKVaoFqFNGJnnXNLPnnjABbi8oXtqqrtYdH8VsPfpVSSv.2000",

ただし極端にdiffを下げるとプールに負荷がかかるので、なるべく高めに設定するほうが望ましいです。各自で試行錯誤して適切な数値を探してみてください。

まとめ

既にBitZenyのマイニングをしたことがあれば、CryptoNight系の仮想通貨をマイニングすることはそれほど難しくありません。

CryptoNightに特化されたマイナーであるxmr-stak-cpuをダウンロードしてきて、中身をちょっと書き換えるだけで誰でも簡単にマイニングすることが可能です。

メモリ内のページのロックや、diffの固定といったテクニックを駆使すれば、CPUでもそれなりに枚数を稼げます。

CryptoNight系の仮想通貨をCPUでマイニングしてみたい方はぜひ挑戦してみてください。

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